がんばって作り続けてくれているモノ
先日、神社へ行ったら、女性の薄毛の人とすれちがいました。
その人はちょうど真ん中から髪を分けていたのですが、その分け目のところがくっきりと2センチくらいむきだしになっていました。
地肌の白があっと思うくらい、目立ってしまっているんですよね。
その人は幸いにもやさしそうなダンナさんがとなりにいて、ニコニコ会話をしていたので心のケアはしてもらっているのかな、とちょっとホッとしましたけど、ホントはかなりつらいんでしょうね。
男性とちがって短くすることもできないし、外出するのも気持ちが滅入るなんて話を聞くと、男性の想像の域を超えている気がします。できるだけ、ジロジロ見ないようにしてあげなくては。
育児のストレスで薄毛になる方もいますね。ちなみに、こちらのサイト「一気にハゲた!出産後の抜け毛対策と育児ストレスの解消法!」には育児の悩みを解決するヒントもあるので、お悩みの方は参考にしてくてみださい。
実はこんなことを書いている私も薄毛です(笑)。ここ数年で急に髪が抜けはじめました。すれちがった人とか、前からくる人の目線が自分の頭頂部を見ているような気がします。
いままでは鏡なんて数秒しか見なかったのが、じ~っと見つめる毎日。
でも、気にするとストレスになると聞いたので、気にしないようにふるまっていたのですが、ひさしぶりに田舎の親戚と会ったら台なしです。「お前、薄くなったなあ!……」なんてしみじみ言われて、ガクッときたりして(笑)。
あきらめるか、抵抗するか、瀬戸際のところにさしかかっているわけです。どこかに相談に行ったりすれば、植毛とか高額治療とか、うまくのせられてやってしまったりしそうで踏み出せません。
でも、新しい情報を最近知って、ちょっと希望ももっています。
これまで頭皮の薄くなった部分というのは「毛根が死んだ状態だ」という論調が多かったんですが、実はそうじゃなくて、毛根自体は死ぬことはなく、細い産毛をつくり続けているのだという論調も出てきました。
なのに抜けてしまうのは、成長しきれていないうちに、男性ホルモンの攻撃によって抜けているのだとか。
そのためにヘアサイクル(毛周期)が乱れないように、ストレス、生活習慣を正常にもどすのが大事なんですね。生活の基本から正していきたいと思います。
人の嘲笑がヤバイ!
前回の続きです。それから軟膏を朝晩に塗る生活がはじまりました。
ベタベタ軟膏なので、靴やスリッパなどを履いているとだんだん蒸れてきます。ベトベトしていて、気持ちが悪いです。
でも、生涯でいちばん清潔な暮らしをするようになったのはたしかです。スリッパも洗い、靴も干して、風呂ではいつもよりちゃんとゴシゴシしました。
それなのにある日、居酒屋でこのことをうかつにもカミングアウトしてしまったのです。
すると、その日から、女性に「お~い、水虫!」と声をかけられ、ニヤニヤされました。
「ウチの事務所に遊びにおいでよ。専用のスリッパ用意しておくから。もちろん帰ったら捨てるけどね」と使用済みのゴキブリホイホイを2本の指先でつまみあげて捨てるような仕草もされました。
ブログを読んだ知り合いからは、挨拶より先にジーンズをめくられ、「水虫のくせに」と笑われてしまいました。オレは人間だと主張しても、だれにも受け入れてもらえないなんて。
「みんなだって、目に見えないだけで、足がすごいことになってるかもしれないぞ!」
そんな主張には、一瞬だれもが不安げな顔になります。でも、「ワタシはだいじょうぶ」と根拠のない否定をします。とくに女性は見栄を張るせいか、頑強に主張します。
2週間後、薬はベトベト軟膏からサラサラ軟膏に変わりました。
ですが、「あと1ヶ月、塗りましょう」ということで、薬を塗る日々はまだ続きそうです。人が自分の一生で足の裏をながめる時間はそんなにないはずですが、もう私は一生分もながめている気がします。
完
顕微鏡の検査結果がヤバイ!
前回の続きです。オレが水虫なんて、オレが水虫なんてというショックが頭に響きます。
そうだ、これは離婚前からだ。別れたアイツにうつされたんだ。
自分で水虫だって言ってたじゃないか。「パンストに皮靴を履くから蒸れる」とかなんとか。もう2年もたつのに、なんてことだ。なんて人のせいにしてみたりしました。
それから、足はふくれあがりましたが、3日目になるとやっと足の腫れが引いてきました。4日目には腫れが若干残るものの、歩くのはラクになりました。
足を見れば菌が死滅して、患部の表皮がふやけたようになっています。薬を飲みきったので、ふたたび皮膚科へ向かいます。
先生が細胞をハサミで切り取り、顕微鏡で確認。
「うん、今はもう死滅してますけど、やっぱり水虫ですね」
わかってはいたけど、がっくり。
ということで、次は先生の指示で「足の裏の水虫菌殲滅作戦」に移りました。
「飲み薬はこれでいいでしょう。これからは、2週間ほどベタベタした軟膏を塗ってもらいます。傷口のところの水虫も含めて、まだ残っているので、左右の足の指と裏全体にまんべんなく塗ってください」
2週間!目には見えなくても、皮膚の奥深くに食い込んでいる水虫菌があるのだそうです。
それを薬で皮膚の表面におびき出し、ジワジワと殲滅する作戦です!
抗生物質ってヤバイ!
前回の続きです。
先生「これは水虫が悪化して、傷口からばい菌が入ったんでしょうね」
私「水虫?! ですか……」
先生「たぶん、そうだと思います。くわしくは菌が死滅してから組織を採って調べてみないとわかりませんが、おそらくは」
私「そんな……」
こんな、ただのしもやけみたいなものが、水虫だなんて。まさか、自分が水虫になるなんて……でも、今は一刻も早く、なにか処置を! 先生!
先生「とりあえず、この状態はなにもつけないほうがいいようです。抗生物質を出しますので、4日ほど飲んでください」
私「……はい」
たいへんな事態のわりにはそれだけなのか……ってことは、抗生物質ってすごいなあ……。というか、こわいなあ。人を殺しかねないヤツを殺しちゃうんだから……。
先生「水虫をこじらせて入院なんて、笑い話にもなりませんもんねぇ~」
私「はい……」
先生「それにしても、つらかったでしょう?」
私「はい(涙)……」
つらくなったのはついさっきなのに、こう言われると、ついホロリときてしまいます。私がなにかの事件の犯人なら、取調室ではもっとも弱いタイプでしょう。
病院でもらった薬をもちかえり、すぐに食事をすませ、抗生物質を飲みこみました。
とりあえず、助かった……。
しかし、足はどんどん腫れていき、さらに歩行が困難になっています。
だいじょうぶなんでしょうか。
さっさとなんかしてもらわないとヤバイ!
前回の続きです。待合室で待ちながらも、刻一刻とばい菌は足をさかのぼってきます。
待ってるあいだにたいへんなことになるんじゃないだろうか……。
恐怖におののきながらも、頭の片隅では「この人はどのへんの皮膚なんだろう、あの人は?」などと、患者クイズにへんな想像をめぐらせる自分もいました。人間というのは不思議なものです。
「あきのぶさま~(私)!」
ヨタヨタと歩いて、診察室で靴下を脱いで足の指を見せました。
すると、先生はとたんに顔をしかめます。
先生「あ~早く来てもらって、よかったですよ。これ、あと1日遅かったら、救急車で運ばれてたかもしれませんよ」
私「えっ?!」
先生「この状態だとすぐに動けなくなりますから」
私「!」
先生「そうなると、入院して点滴です」
私「!」
先生「いや、こういう人、けっこういるんですよ。会社員の人だったら、会社いけなくなっちゃいますしね」
いやいや、先生!だったら、そんなにのんびり話してないでいますぐ、なんか処置を!一刻も早く、薬?!注射?!なんだかわからないけど、処置してください!お願いします!
なのに、先生はなにもせずに、そのまま話しかけてきます。
先生「これは水虫が悪化して、傷口からばい菌が入ったんでしょうね」
えっ、これ水虫だったの?!
皮膚科を探さなければヤバイ!
前回の続きです。農家だった祖父は大雨の日に田んぼの水門を開けに行きました。
その途中で足にすり傷を負うケガをしたのですが、傷口からばい菌が入ってたった1晩であっけなく亡くなってしまったらしいのです。
それをふと思い出して。ああ、おじいちゃんといっしょになるのはイヤだ……
時刻はもう夜の6時。そのあいだにも、ばい菌が体の中をどんどん上へ上へと押し寄せてくる実感があるのです!
ウソのようですが、ほんとうに感覚がありました。体の構造のことはよくわからないものの、なにかのまちがいで脳に入ってしまったら、なんだかたいへんなことになりそうで……。
皮膚科を探さなければたいへんだ!
ネットで探しまわり、自転車で行ける距離で皮膚科を発見しました。幸い、7時までやっています。
マンションを出ようとすると、驚くことに、さっきまでなんともなかったはずの足が、引きずらなくては歩けなくなっていました……。
時間がない!歩くより自転車のほうがいくらかましだ!
片足をぶらぶらさせて、もう片足でペダルをこぎました。皮膚科に倒れこむように飛び込みました。よかった……。
それにしても、皮膚科のほかの患者は松葉杖もついていないし、咳き込んでもいないし、一見、健康な人に見えますが、明るい顔をした人は皆無でした。
みなさん、それぞれに悩みがあるのですね。そして、私は順番を待ちました。
靴下の中で危機一髪のはじまり、はじまり~
ある平日の午後。私は突然、右足の先に違和感を覚えました。
ちょっと痛いような感覚です。実はこの数年、右足の薬指と小指の間がしもやけのようになっていたのです。
今年はそこがこすれるとちょっと痛いようです。風呂に入ったらよく洗って、消毒でもしておこう。そう思ったまま、そのままにしておきました。
夕方になって、なんだか急に寒気が……。背中がぞくぞくします。風邪でしょうか。額に手をやると、いくらか熱があるようです。これは寝ていたほうがいいかもしれません。
でも、おかしいぞ……。風邪の症状とはちょっとちがうようです。のどや関節の痛み、セキなどはまったくないのですから。
そのかわり、右足だけから違和感が伝わってきます。恐る恐る、靴下を脱いでみると……。
あっ?!右足の薬指と小指の間のしもやけから、足の甲、さらに膝に向かって、みみずばれのようなものが這っているのです。
ホラー映画などでバンパイアに噛まれた人間の傷口から、へんなものが広がっていくような、気味悪い感じが。
なんだか、これはヤバイ……。さすがになんとかしなくてはと思いました。
このとき、亡くなった父方の祖父を思い出しました。
祖父は私の生まれる前に亡くなっています。農家だった祖父は大雨の日に田んぼの水門を開けに行ったのです。