あきのぶさんおやすみ日記

あきのぶさんおやすみ日記です。

靴下の中で危機一髪のはじまり、はじまり~

ある平日の午後。私は突然、右足の先に違和感を覚えました。

 

ちょっと痛いような感覚です。実はこの数年、右足の薬指と小指の間がしもやけのようになっていたのです。

 

今年はそこがこすれるとちょっと痛いようです。風呂に入ったらよく洗って、消毒でもしておこう。そう思ったまま、そのままにしておきました。


夕方になって、なんだか急に寒気が……。背中がぞくぞくします。風邪でしょうか。額に手をやると、いくらか熱があるようです。これは寝ていたほうがいいかもしれません。


でも、おかしいぞ……。風邪の症状とはちょっとちがうようです。のどや関節の痛み、セキなどはまったくないのですから。


そのかわり、右足だけから違和感が伝わってきます。恐る恐る、靴下を脱いでみると……。


あっ?!右足の薬指と小指の間のしもやけから、足の甲、さらに膝に向かって、みみずばれのようなものが這っているのです。


ホラー映画などでバンパイアに噛まれた人間の傷口から、へんなものが広がっていくような、気味悪い感じが。


なんだか、これはヤバイ……。さすがになんとかしなくてはと思いました。


このとき、亡くなった父方の祖父を思い出しました。


祖父は私の生まれる前に亡くなっています。農家だった祖父は大雨の日に田んぼの水門を開けに行ったのです。