皮膚科を探さなければヤバイ!
前回の続きです。農家だった祖父は大雨の日に田んぼの水門を開けに行きました。
その途中で足にすり傷を負うケガをしたのですが、傷口からばい菌が入ってたった1晩であっけなく亡くなってしまったらしいのです。
それをふと思い出して。ああ、おじいちゃんといっしょになるのはイヤだ……
時刻はもう夜の6時。そのあいだにも、ばい菌が体の中をどんどん上へ上へと押し寄せてくる実感があるのです!
ウソのようですが、ほんとうに感覚がありました。体の構造のことはよくわからないものの、なにかのまちがいで脳に入ってしまったら、なんだかたいへんなことになりそうで……。
皮膚科を探さなければたいへんだ!
ネットで探しまわり、自転車で行ける距離で皮膚科を発見しました。幸い、7時までやっています。
マンションを出ようとすると、驚くことに、さっきまでなんともなかったはずの足が、引きずらなくては歩けなくなっていました……。
時間がない!歩くより自転車のほうがいくらかましだ!
片足をぶらぶらさせて、もう片足でペダルをこぎました。皮膚科に倒れこむように飛び込みました。よかった……。
それにしても、皮膚科のほかの患者は松葉杖もついていないし、咳き込んでもいないし、一見、健康な人に見えますが、明るい顔をした人は皆無でした。
みなさん、それぞれに悩みがあるのですね。そして、私は順番を待ちました。